アン・クラインは、アメリカンカジュアルを牽引したNY老舗ブランドスポーツウェアデザイナーの先駆者、アン・クライン、ニューヨーク生まれ。(旧姓ハンナーゴロフス)が、68年に起こしたブラスーデルオリオがチーフデザイナーに就任した。96年にコレクションはクローズ。また、ニューヨークの既製服メーカーでスケッチに注目される以前から、アメリカンカジュアルバイヤーとして働いた後、ペンクラインと結婚。その後、ジュニア向けの洋服メーカーを設立し、若い女性向け市場にも進出。68年、アン・クライン社設立。74年にアン・クライン死後は、ダナギャラン(84年に独立し、自らのブランドを設立)とルイエア市場を開拓してきたニューヨークの老舗ブランド。アメリカではカルバンクラインに並ぶキャリアスーツのブランドとして有名。しかし、他の二ユーヨークブランドのようにデザイナー名が立っていないため、日本では認知度は今一つ。
一九九七年一月期の一五二億円の売上を計上した後、急速に悪化し、再び二〇〇一年一月期に一〇三億円まで回復したが再度、減収減益に入っている。近況を表示すると次の通り。二〇〇〇年一月期売上高一〇三・六億円経常利益マイナスニ○○一年一月期売上高八四・七億円経常利益マイナスニ・九億円二〇〇二年一月期売上高六七・六億円経常利益マイナス四・三億円このように、年々下降状態が続いている。いま、DCブランド時代にプロダクトアウトの発想でやってきた企業が、軒並み苦境に入っている状態だ。かつて森英恵が経営していた「ハナエモリ」も、結局は経営がむずかしくなり、外資に売却するという結末をみた。「売ってやる、買わないのはお客が悪いのだ」といったような感覚では、客はますます離れていく。もはや感性ごっこの時代ではないのだ。
カジュアルの意味を理解すれば、カジュアルフライデイのウェアが「普段着」ではなく、「(それぞれの自立性に基づいた)自由な衣類」ということが分かるはずです。カジュアルウェアとカジュアルフライデイは、切り離して考えるべきだと、私は思っています。前者は衣類という具象、後者は金曜日という特別の日に込められた思想を表現したものだからです。「ThanksGod.Itsfriday.(神さま、ありがとう。今日は金曜日です)休日の前の特別の日ぐらいは、朝から晩まで気楽にやろうよ。通勤も食事も労働も。そのために肉体や精神、気分を解放してやろうじゃないか」。思想を言葉にすれば、こんな風になります。その解放のための具象のひとつとして衣類が存在するにすぎません。金曜日の服装は、自分を解放できる類なら何でもいいのです。セーターでも、スーツでも、ネクタイの有無も問いません。頭脳が柔軟になるような衣類であれば、カジュアルウェアに限定される必要はないと、私は考えています。つまり、アメリカの考え方は、カジュアルフライデイの思想が先に存在し、そのための衣類であり、日本はカジュアルウェアが先に存在し、それを金曜日に身につけようというもので、日本のカジュアルフライデイを混乱させている原因なのです。