あっと思った瞬間に、コンクリートの床の上に転がっていた私。そんなときにかぎって、ぴっちりとタイトなロングスカートにピンヒール。転ぶぞーと、大脳に緊急驚報が到着するいとまもなく、したがって然るべき受け身やかわしの体勢をとる術もなく、私はどってりと腰から落ちた。所は知人の店、一段高くなっているカウンター席を立って、帰ろうとした、その一瞬、そして帰宅したものの、痛みはいよいよひどく入院。坐骨骨折と診断された。どうりで痛いわけだ。1週間の入院、それから1ヵ月経っても腰からお尻にかけてなんだかじくじく、悶々と痛い。どうか皆さまもくれぐれもお気をつけください。それはそれは痛いですから。退院するときに、担当の心優しいドクターは、なにげなく、「そうそう、水泳はしばらくだめでしょうけれど、水中ウォークならば、3週間後ならっていうところでしょうかね」とつけ加えた。その言葉はすっかり「怪我人」として精神的にヘロヘロになっていた私にとって、文字どおり一筋の光明。水中ウォークをとりあえずの目標と心にしっかりと刻んで病院を後にした。